主演を陰で支え、時には作品そのものの顔として親しまれるバイプレイヤーたちの活躍も見逃せない。その筆頭格が遠藤憲一と松重豊のふたりだ。
かつては強面な悪役やハードボイルドな刑事役で強烈な印象を残していた遠藤憲一は、バラエティ番組で見せるチャーミングな素顔や心温まるコメディ作品への出演を通じ、幅広い世代から愛されるお茶目なおじさん像を確立した。一方、ドラマ『孤独のグルメ』で長年主演を務める松重豊は、淡々と食事を楽しむ姿だけで国民的ヒットコンテンツを生み出すという前代未聞の偉業を成し遂げた。脇を固める確かな技術を持ちながら、視聴者に圧倒的な親近感を与える彼らの柔軟さこそ、現在の熟年俳優ブームの裾野を広げた立役者と言える。