練馬区立美術館の建て替えと現在地!休館計画から緑地の魅力まで徹底検証

練馬区立美術館の建て替えと現在地!休館計画から緑地の魅力まで徹底検証

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練馬区立美術館が今、美術関係者のみならず一般のカルチャー層からも熱い視線を浴びている最大の要因は、大規模な再整備・建て替えプロジェクトにあります。1985年の開館以来、貫井図書館と併設される形で地域文化の拠点となってきましたが、建物の老朽化や収蔵庫の狭隘化、バリアフリーへの対応が急務となっていました。

大きな転換点となったのが、区が実施した設計者選定プロポーザル(設計コンペ)です。国内外の著名建築家が競い合う中、最優秀者に選ばれたのが気鋭の建築家・平田晃久氏(平田晃久建築設計事務所)でした。平田氏が提示したコンセプトは、美術館と隣接する「美術の森緑地」、さらには図書館を単に箱として建て替えるのではなく、緑地の立体的な延長として建築を編み込むという極めて野心的な構造です。

「公園のような美術館であり、美術館のような公園」を目指すこの計画では、樹木の間を縫うようにスロープが巡り、屋外テラスと展示室が有機的につながる設計が採用されています。公共建築の新たなモデルケースとして建築誌や報道各社で大きく取り上げられる一方、地域の緑地保全や総工費をめぐる議論も巻き起こるなど、文化行政のあり方を問う象徴的なプロジェクトとして注目度が一気に跳ね上がりました。

吉田 誠
著者

吉田 誠

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