境港を訪れる最大の目的となるのがカニの購入です。しかし、境港で揚がるカニには大きく分けて「松葉ガニ」と「紅ズワイガニ」の2系統が存在し、漁期や味わい、相場が大きく異なります。
冬の日本海を代表する松葉ガニの漁期は11月上旬から翌年3月まで。濃厚なカニ味噌と繊細な甘みを持つ身肉が特徴で、贈答用の最高級品は1杯1万数千円〜2万円を超えることもあります。一方、日本有数の水揚げ量を誇る紅ズワイガニの直売は9月〜翌年6月と漁期が長く、ジューシーでみずみずしい甘みがありながら、1杯1,000円台から手に入る抜群のコストパフォーマンスが魅力です。
直売センターでお得に購入する秘訣は、「足落ち(訳あり品)」の確認と「茹でたて」の指定です。脚が1本欠けているだけの個体は、正規品と味覚・身入りが全く変わらないにもかかわらず、2〜3割安く店頭に並びます。店主との会話で「今日の茹で上がりは何時?」と尋ね、釜揚げ直後のチルド状態のものをクール便発送してもらうのが、最も鮮度を損なわないプロの買い方です。