湾岸タワーマンションの資産性を測るうえで、本物件の歩んできた価格曲線は極めて興味深い軌跡を描いています。2012年の竣工当時、平均分譲坪単価は約210万〜230万円(70㎡台で4,000万円台後半〜5,000万円台前半)でした。東日本大震災の翌年という市場環境も影響し、大手デベロッパーの免震・制震ハイグレードタワーでありながら、極めて抑制的な価格設定で供給された経緯があります。
不動産流通機構および各種取引事例から割り出した2026年現在のプラウドタワー東雲キャナルコートの中古相場は、坪単価約390万〜440万円、平米単価にして118万〜133万円前後で成約が重なっています。専有面積ごとの実勢取引価格を見ると、65〜75㎡前後の3LDKが7,800万〜9,800万円、80㎡超のプレミアム住戸や上層階の南東・南西角部屋では1億1,000万円超の成約も珍しくありません。
新築時から見れば資産価値はおよそ80%〜90%上昇した計算になります。注目すべきは、隣接する豊洲駅直結・徒歩圏のタワーマンション群が坪単価550万〜700万円超に達している点です。直線距離にしてわずか数百メートルしか離れていない東雲エリアにおいて、坪単価で150万円以上の差が存在することは、居住価値を重視する実需ファミリーにとって「手が届く最後の良質タワマン」として強い下支え要因になっています。
賃貸市場においても堅調な利回りを維持しています。間取りと賃貸料の相場バランスを見ると、1LDK(45〜50㎡)で月額21万〜25万円、2LDK〜3LDK(70㎡前後)で月額32万〜38万円が成約の中心帯です。実質利回りとしては3.8〜4.3%程度を確保しており、キャピタルゲイン狙いだけでなく、将来的に住み替えて賃貸に回す「賃貸併用・リセール併用」の出口戦略を描きやすい点も支持される要因です。