ガタゴトと音を立てて住宅街や海岸線を走り抜ける江ノ島電鉄。その車窓から見える相模湾の景観は、多くの人々を魅了し続けてきた。名物の生しらす丼や鮮度抜群の海鮮丼を提供する沿線の食事処は、旅の情緒を最高潮に高めてくれる定番のスポットだ。朝揚げされたばかりのしらすの透明感と弾力のある歯ごたえは、現地を訪れた者だけが味わえる至高の贅沢と言える。
こうした沿線の風景は、映画『海街diary』の温かな食卓の描写や、ドラマ『最後から二番目の恋』に登場するノスタルジックな日常の舞台としても記憶に新しい。スクリーンや画面越しに憧れた「鎌倉の日常」を体験しようと、作品のロケ地周辺に足を延ばすファンも多く、食とエンターテインメントが交差する独自の観光価値を生み出している。