前澤氏の思考を語る上で欠かせないのが、宇宙航空産業への深い傾倒と宇宙への旅だ。SpaceX社と共に進められてきた月周回飛行構想「dearMoonプロジェクト」をはじめ、彼が体験した宇宙からの視界と無重力の記憶は、この邸宅の空間設計にも色濃く反映されている。
天井のカーブや照明計画、地平線を望む広大な窓の配置には、宇宙船のモジュールや宇宙から見た地球の地平線を想起させる近未来的なエッセンスが散りばめられている。地球という星の自然を感じつつ、意識を外なる宇宙へと広げるためのメタファーが、住まいというミクロな空間に見事に昇華されているのだ。