角野卓造といえば、文学座の幹部であり、劇団の看板を背負う筋金入りの新劇俳優である。重厚な舞台演技で評価されてきた大ベテランが、若手お笑い芸人のネタに対して見せた対応は、まさに「神対応」と呼ぶにふさわしいものだった。
普通であれば、自分の名前が無断でギャグに使われることに対して難色を示す俳優も少なくない。しかし角野は違った。「僕の名前を売ってくれてありがとう」と笑顔で受け入れ、果ては近藤春菜がオープンに関わったラーメン店やイベントに花を贈るなど、粋な心遣いを重ねてきた。この大人の品格とユーモアセンスこそが、ネタを単なる物真似から心温まるエンタメへと昇華させた原動力なのだ。