新紙幣5000円札の顔は誰?津田梅子の功績と歴代肖像の謎を解剖

新紙幣5000円札の顔は誰?津田梅子の功績と歴代肖像の謎を解剖

新紙幣5000円札の顔は誰?津田梅子の功績と歴代肖像の謎を解剖とは一体何なのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

日本の五千円券の歴史を振り返ると、時代の価値観や国家のメッセージが色濃く反映されてきた事実が浮き彫りになります。歴代の肖像人物の変遷を整理しました。

1957年に日本初の五千円紙幣(C号券)として発行された際の肖像は、聖徳太子でした。戦後復興期から高度経済成長期にかけて、十七条憲法の「和を以て貴しとなす」に象徴される平和と道徳のシンボルとして、一万円札や千円札とともに太子の肖像が長く親しまれました。

転機が訪れたのは1984年のD号券刷新です。それまでの政治家中心の選定から大きく舵を切り、文化人・教育者が採用される流れの中で選ばれたのが、『武士道』の著者であり国際連盟事務次長を務めた新渡戸稲造でした。日本の精神文化を世界に発信した国際人としての功績が、国際化を進める当時の日本の姿と重なり合いました。

さらに2004年のE号券では、近代文学の金字塔を打ち立てた小説家・樋口一葉が登場します。日本の紙幣において女性の肖像が使われたのは、明治14年(1881年)の神功皇后以来、実に123年ぶりの快挙でした。『たけくらべ』『にごりえ』などで知られる夭折の天才作家は、五千円札に新たな洗練をもたらしました。

そして現在のF号券(2024年7月発行)で、樋口一葉からバトンを受け取ったのが津田梅子です。文化人枠の系譜を受け継ぎつつ、「文学」から「教育・社会変革」へと視座がシフトしている点が極めて示唆に富んでいます。

森 瞳
著者

森 瞳

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