通販サイトやSNSのレビュー欄で最も多く見られる不満が、「昼間は鏡のようになって外から見えなかったのに、夜になったら外から家の中が透けて見えて大失敗した」という声です。この失敗の根本的な原因は、窓ガラス目隠しフィルムの後悔する理由の筆頭である、マジックミラーフィルムの光学的な仕組みを誤解している点にあります。
いわゆるミラー調フィルムは、鏡そのものを貼り付けているわけではありません。特殊な金属蒸着層によって光を部分的に反射・透過させており、「明るい側から見ると反射し、暗い側から見ると透過する」という物理現象を利用しています。つまり、日中は「屋外(明るい)>室内(暗い)」となるため外からは鏡に見えますが、夜になってカーテンを開けたまま室内の照明をつけると「室内(明るい)>屋外(暗い)」と環境が逆転します。結果として、窓ガラス目隠しフィルムの夜の見え方は、外を歩く通行人から室内がステージのようにライトアップされて丸見えになってしまうわけです。
夜間も視線を遮断したい場所には、ミラータイプ単体での対策は通用しません。夜も外からの視線を完全に遮りたい場合は、すりガラス調やフロスト加工、ステンドグラス風といった光拡散タイプのシートを選ぶか、ミラーフィルムを貼った上で夜間は従来どおり遮光カーテンやブラインドを併用する二重の対策が鉄則です。