二人の馴れ初めは、2001年に上演された蜷川幸雄演出の舞台『ハムレット』での共演に遡ります。主役のハムレットを演じた市村と、ヒロインのオフィーリアを演じた篠原は、過酷な稽古を通じて深い信頼関係を築きました。当時、篠原はアイドルグループ出身のタレントから本格派女優への脱皮を図る過渡期にあり、舞台の巨匠である市村の圧倒的な演技指導と包容力に大きな影響を受けました。
2005年12月に結婚後、2008年に長男、2012年に次男が誕生。篠原は家庭を支えながらも『アンフェア』『ハケンの品格』などの大ヒットドラマで主演を務め、国民的女優としての地位を確立しました。2014年に市村が早期胃がんを患った際には、篠原が仕事をセーブして献身的に夫を看病し、市村が見事に舞台復帰を果たしたエピソードは広く知られています。
その後、2020年のコロナ禍を契機に始まった別居生活を経て離婚に至りましたが、二人の関係は断絶しませんでした。近隣に別宅を構えつつも、篠原が頻繁に自宅を訪れて手料理を振る舞い、家族の誕生日や学校行事は全員で集まるという「同居に囚われない家族関係」を構築。法的な婚姻関係を解消しながらも、子どもの親としてのパートナーシップを堅持しています。