実際に美容皮膚科や一般皮膚科の修正外来を訪れる患者の症例から、代表的な4大トラブルの実態を検証します。個人のほくろ除去の経過ブログやSNS上のコミュニティ(知恵袋や5ちゃんねる等)で報告されている生の声を分析すると、共通する失敗パターンが浮き彫りになります。
第一に挙げられるのが、ほくろ除去後に赤みが消えないという悩みです。レーザー照射や切除によって毛細血管が新生し、創傷治癒反応として赤みが出るのは生理現象ですが、これが6カ月以上持続し、赤茶色のほくろ除去に伴う色素沈着(PIH)に移行する例が多発しています。特に「紫外線対策を怠った」「保護テープを2〜3日で剥がしてメイクをした」という患者に顕著です。
第二に、フェイスラインや胸元、肩周りなどで起きやすいほくろ除去後のケロイドや肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)です。皮膚の緊張(テンション)が強い部位を無理にレーザーやくり抜き法で処置した結果、創部が赤く盛り上がり、元のほくろより目立ってしまう悲惨な事例です。患者の手記には「盛り上がった赤みが痒く、メイクでも隠せない」という切実な声が記録されています。
第三に、ほくろ除去レーザーの失敗による白抜け(脱色素斑)です。メラノサイトごと皮膚を深く破壊しすぎた部位は、色を作り出す能力を失い、白く光るテカリを伴う瘢痕として永久に残ることがあります。