Q1:「知らなんだ」と「知らんかった」の文法的な違いは何ですか?
A1:どちらも西日本方言における「知らなかった」を指す表現ですが、打ち消し過去の構成要素が異なります。「知らなんだ」は古典的な助動詞「ぬ」の過去形(知ら+ぬ+だ)から変化した形であり、「知らんかった」は打ち消しの「ん」に東日本的な形容詞・助動詞の過去形「かった」(知ら+ん+かった)が合体した比較的新しいハイブリッド表現です。関西圏の若年層では「知らんかった」が圧倒的多数を占めます。
Q2:東日本(関東や東北)の出身者が会話で「知らなんだ」を使うとおかしいですか?
A2:不自然に聞こえることはありません。現在ではインターネットやテレビメディアを通じて全国的に認知されているため、独り言や冗談混じりのフランクなリアクションとして東日本出身者が使っても意味は十分に伝わります。ただし、地元のネイティブ方言ではないため、日常会話で過剰に多用すると芝居がかって聞こえる場合もあります。
Q3:ネット上で「知らなんだ」が広まった特定の元ネタや事件はありますか?
A3:単一の事件や明確な元ネタが存在するわけではありません。古くから2ちゃんねる(現5ちゃんねる)やまとめサイト、Twitterなどのテキスト文化の中で、相手の投稿に対する「へぇ、そうなんだ」「目から鱗が落ちた」というライトな共感・リアクション用テンプレートとして定着し、自然発生的に普及したと考えられています。