90歳という年齢を聞いて、誰もが思うのは「なぜそんなに若々しいのか」ということだろう。里見さん自身、これまで複数のインタビューやバラエティ番組で「若さの秘訣」を問われる機会が多かった。そのたびに本人が口にするのは、意外にもシンプルな答えだ。
過去の報道や出演番組での発言を総合すると、里見さんは「仕事があることが一番の健康法」「台本を覚えることが何よりの脳トレ」と繰り返し語っている。実際、長尺の時代劇のセリフを90歳で暗記し、立ち回りこそ控えめになったものの、殺陣の所作や発声は現役時代と遜色ない。これは単なる「元気」ではなく、「現役であり続けるための自己管理」が習慣として完全に身体化されている証拠だ。
また、食生活については「好きなものを食べるが、腹八分目を守る」「酒は嗜む程度」と複数の媒体で言及している。特筆すべきは睡眠で、「どんなに遅くなっても朝は決まった時間に起きる」という規則正しい生活リズムを長年崩していない点だ。芸能生活70年の中で、この生活習慣を続けてこられたこと自体が、里見浩太朗という俳優の規律の高さを物語っている。
さらに見逃せないのが「笑い」の効用だ。里見さんはバラエティ番組でも共演者との軽妙な掛け合いを楽しむ姿がたびたび映し出される。本人は「人と会って話すことが元気の源」と語っており、自宅に閉じこもらず、仕事現場に足を運び続けること自体が心身の活性化につながっているのは間違いない。