近年、神戸の摩耶山・掬星台(きくせいだい)などを訪れると、「1000万ドルの夜景」という表記を目にする機会が増えています。100万ドルから1000万ドルへと桁が跳ね上がった背景には、日本の目覚ましい経済成長と都市の拡大があります。
昭和28年当時の試算から数十年が経過し、高度経済成長期を経て電灯の数は爆発的に増加しました。ビルの高層化、高速道路の街灯、商業施設のネオンサインなどが加わり、夜の輝きは何倍にも増していきました。
2000年代に入り、関西電力の協力のもとで改めて1日あたりの電気代を試算したところ、神戸市街地から大阪方面に見える電灯数は約700万個を突破。1日あたりの電気代だけでも1000万ドル(当時のレートで10億円以上)を遥かに超える規模へと成長していたのです。
こうした時代の変化を受け、現在では「100万ドル」から「1000万ドル」へと呼び名が改められ、神戸の夜景を象徴する新たな代名詞として定着しています。