Q1:短期記憶の保持時間は具体的に何秒くらいですか?
A1:実験心理学のデータでは、何もしなければ「およそ15秒から30秒」で消失します。頭の中で言葉を声に出して繰り返し唱える「リハーサル」を行っている間だけは数分間維持できますが、別のことに気を取られた瞬間に記憶は消滅します。
Q2:ワーキングメモリと短期記憶の最も大きな違いは何ですか?
A2:短期記憶が「情報をそのまま一時保管する受動的なバッファ(RAM)」であるのに対し、ワーキングメモリは「保持した情報を使って計算や判断、会話の構成などを行う作業スペース」です。短期記憶に“操作・処理”というアクティブな機能が加わったものがワーキングメモリだと理解すると明快です。
Q3:20代や30代で物忘れがひどい場合、若年性認知症を疑うべきですか?
A3:若年性認知症の発症率は極めて低く、20〜30代の物忘れの圧倒的大多数は「スマホの使いすぎによるデジタル認知過負荷」「慢性的な睡眠不足」「マルチタスクによる注意散漫」が原因です。ただし、「食事をしたこと自体を丸ごと忘れる」「よく通る通勤路で突然完全に迷子になる」といった重篤なエピソードがある場合は、念のため神経内科やもの忘れ外来の受診を推奨します。