えきねっとでトクだ値を狙った多くのユーザーが直面するのが、「発売開始の10時00分ちょうどに操作したにもかかわらず、一瞬で×(満席)表示になる」という現実です。SNSや知恵袋などでも「本当に座席が存在しているのか」と疑う声が散見されますが、この背景にはJR東日本の新幹線ネット予約における座席供給コントロール(イールドマネジメント)が深く関係しています。
まず理解しておくべきは、新幹線の1編成(約800〜1,000席)のうち、トクだ値として放出される座席数はごくわずかであるという点です。関係者の分析や過去の販売傾向によると、繁忙期の人気列車(例えば朝夕の「はやぶさ」や「かがやき」)では、最も割引率の高い枠に割り当てられる座席は1列車あたり数席から十数席程度に絞り込まれているケースが珍しくありません。正規運賃でも確実に満席になるドル箱路線・時間帯ほど、割引枠の割り当ては極端に少なくなります。
さらに、発売開始の瞬間には全国の個人ユーザーだけでなく、複数の端末や自動化処理を駆使するヘビーユーザーからのアクセスが一斉に殺到します。サーバー処理のわずか数ミリ秒の差で決済完了順が決まるため、手動で10時ちょうどに画面を更新しても、画面遷移の途中で売り切れてしまうのがトクだ値が取れない最大の理由です。