大手クチコミサイトやSNSの投稿を分析すると、低評価をつけている消費者の約8割が「期待していたパスタのアルデンテ感との乖離」を理由に挙げています。従来のパスタ特有のモチモチ感や歯切れの良さは、デュラムセモリナ小麦に含まれる豊富なグルテンタンパク質によって生まれます。しかし、一般的な糖質ゼロ麺はおからパウダーやこんにゃく粉、植物性食物繊維を主原料として形成されているため、構造的にグルテンの網目組織を形成できません。
取材班が食品加工技術の専門家に取材したところ、「糖質ゼロ麺は保水性が極めて高く、袋から出してそのままソースと和えると、浸透圧によって麺内部の水分が一気に染み出し、ソースを薄めてしまう」という構造的欠陥が判明しました。つまり、「まずい」と感じる原因の多くは製品自体の味ではなく、調理工程における水分処理の不足にあったのです。適切な下処理さえ施せば、濃厚なクリーム系やボロネーゼソースをしっかり抱き込み、満足度の高い一皿へと昇華させることが可能です。