タイムパフォーマンス(タイパ)が重視される現代社会だからこそ、あえて「時間を贅沢に消費する」空間を提供する動きが活発化している。テイクアウト中心だった店舗が、完全予約制のカウンター席を設け、目の前でデザートが完成していくプロセスを五感で楽しむコース仕立てのサービスへと舵を切っている。
皿の上に描かれるソースの軌跡、バーナーで炙られるキャラメルの香ばしい匂い、そして瞬間冷凍されたシャーベットが口の中で溶ける温度差。合理性とは対極にあるこの「非日常の体験」こそが、ECサイトでの購入では得られない、実店舗に足を運ぶ最大の動機となっている。