ネット上のコミュニティ(SNSや知恵袋、大手掲示板)およびシニア向け相談窓口における生の声を調査すると、制度の理念と生活実感との間に巨大な断絶が広がっていることが分かります。
「毎年数千円増額されたという通知書が届くが、介護保険料と後期高齢者医療制度の保険料がそれ以上に引き上げられ、手取り額はむしろ減っている」「スーパーの卵や野菜、電気代が3割上がっているのに年金は2%しか上がらない。実質的な給付カットではないか」といった具体的な家計の悲鳴が多数を占めます。
ファイナンシャルプランナーや社会保険労務士が担当する年金相談の現場でも、「マクロ経済スライドという言葉は知っていても、自分の受取額が今後どのように削られていくのか理解できていなかった」とショックを受ける相談者が後を絶ちません。制度が複雑化しすぎた結果、国民が将来の生活設計を立てにくくなっている点も、見逃せない重大な副作用です。