近年のドラマ制作環境においては、2024年初頭に業界を揺るがした「原作改変問題」を受け、各テレビ局の編成・制作姿勢に根本的な変化が生じていました。この2024年10月期は、その影響が最も色濃く反映されたクールでもあります。
ネット上では時折、「オリジナル脚本は当たり外れが激しく、原作モノのほうが手堅い」という言説が見られます。しかし、この秋クールで圧倒的な評価を勝ち取った主要作(『海に眠るダイヤモンド』『ライオンの隠れ家』『全領域異常解決室』)はいずれも完全オリジナル脚本でした。
プロデューサー陣への取材や当時の制作発表資料によると、現場では「数年前からじっくりと取材を重ね、脚本家と演出家が強固な信頼関係を結んで立ち上げたオリジナル企画」が結実したと証言されています。安易な話題性に頼るのではなく、作家の純粋な表現衝動と時代性を丁寧にすくい上げた企画こそが、最終的に視聴者の熱狂を生み出したのです。