SIAM SHADEは2003年に解散を宣言した。公式発表では明確な理由は述べられておらず、ファンの間では長年にわたってその真相をめぐる憶測が絶えなかった。関係者の証言やその後のインタビューを総合すると、解散の背景には以下の複数の要因が複雑に絡み合っていたことが見えてくる。
第一に、メンバー間の音楽的方向性の乖離だ。デビューからおよそ8年という時間の経過の中で、各メンバーが追求したいサウンドや活動スタイルに自然な差異が生じていた。栄喜のポップロック志向、DAITAの純粋なギタリストとしての探究心、NAOTOのドラマーとしての独立志向――これらは解散後の各自の活動を見れば明らかだ。
第二に、音楽市場の構造変化だ。CDバブルが崩壊し始めた2000年代初頭、多くのバンドが存続の難しさに直面した。SIAM SHADEもその例外ではなく、レーベルとの関係や販売戦略における摩擦が積み重なっていたとされる。
そして第三に、DAITAの個人としての方向性だ。解散後、DAITAは氷室京介のツアーギタリストとして長く活動しており、この「もう一つの顔」がバンド内での立ち位置に対する自問自答を促していた可能性は高い。