月の重力はなぜ地球の6分の1?体重激変の科学と2026年最新探査

月の重力はなぜ地球の6分の1?体重激変の科学と2026年最新探査

月の重力はなぜ地球の6分の1?体重激変の科学と2026年最新探査の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でまとめました。

1969年から1972年にかけてアポロ計画で月面に降り立った12人の宇宙飛行士たちの記録映像を見ると、通常の歩行ではなく、両足を交互に跳ね上げるような独特の「カンガルージャンプ(ホッピング)」で移動している様子が分かります。

当時の特番インタビューや手記において、アポロ17号の船長ジーン・サーナン氏は「地球と同じ感覚で一歩を踏み出そうとすると、地面を蹴った足が浮き上がりすぎてトラクション(接地力)が失われ、前へ進めない」と証言しています。さらに、生命維持装置を含めると地球上で約130kg以上にも及ぶ分厚く硬い宇宙服を着用していたため、関節の可動域が極度に制限されていました。

宇宙服の総重量は月面で約22kg程度まで軽くなるものの、130kg分の慣性質量は背中にそのまま残ります。アポロ16号のジョン・ヤング氏らの月面活動記録では、重心のコントロールを失って後ろ向きに転倒する場面が何度も記録されています。鋭利な月面レゴリス(砂)で宇宙服が裂ければ即座に死へと直結するため、低重力下での活動は見た目の優雅さとは裏腹に、極限の神経戦を強いられる作業だったのです。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。