数ある出演作の中でも、特に象徴的なのが伊藤園の「健康ミネラルむぎ茶」だろう。何年にもわたりお茶の間の顔として親しまれ、まさにブランドの象徴と言っても過言ではない。しかし、あの自然体な笑顔の裏には、綿密なコミュニケーションと現場での信頼関係があった。
実は、酷暑のなかで行われた撮影で、鶴瓶自らが熱中症対策としてスタッフ全員に麦茶を手渡して回ったという未公開エピソードがある。即興のギャグで緊迫した現場の空気を一瞬で和らげる配慮。ただのタレントではなく、現場の雰囲気を丸ごと作り上げるプレゼンスが、長年愛されるロングセラーCMの源泉になっているのだ。