「未解決事件の現場には、必ず見落とされた『声』が眠っている」と語るのは、元警視庁刑事で元犯罪ジャーナリストの小川泰平氏だ。長年にわたり数々の事件現場を踏んできた小川氏は、現場鑑識の視点と独自の取材力で、コールドケースと呼ばれる長期未解決案件の盲点を指摘し続けている。
犯罪捜査における最大の敵は、時間の経過による捜査員の退職や現場周辺の環境変化だ。しかし、小川氏は「当時の捜査資料を現代の認知心理学や行動分析学で読み直すことで、新たな容疑者像が浮かび上がることがある」と解説する。過去の証言テープの聞き直しや、当時の聞き込み捜査の再検証が、途絶えた捜査線を再び繋ぐ鍵となる。