ムンクの叫び本物はどこ?世界に4枚存在する理由と盗難事件の真相

ムンクの叫び本物はどこ?世界に4枚存在する理由と盗難事件の真相

ムンクの叫び本物はどこ?世界に4枚存在する理由と盗難事件の真相についての最新情報をお届けします。

『叫び』の歴史を語る上で外せないのが、世界中のニュースを騒然とさせた2つの前代未聞の盗難事件です。

【第1の事件:1994年 オスロ国立美術館】
1994年2月12日、ノルウェー全土がリレハンメル冬季オリンピックの開会式で沸き返るその日、事件は起きました。2人組の男が美術館の窓を割り、わずか50秒で1893年版の『叫び』を強奪。現場には「お粗末な警備に感謝する」という挑発的なメモが残されていました。犯行グループは100万ドルの身代金を要求しましたが、英ロンドン警視庁の美術特捜班による巧妙なおとり捜査により、約3ヶ月後に作品は無傷で発見され犯人一味は逮捕されました。

【第2の事件:2004年 ムンク美術館】
さらに衝撃的だったのが2004年8月22日の事件です。日曜日の白昼、大勢の来館者で賑わうムンク美術館に覆面をした武装集団が乱入。警備員と観客に拳銃を突きつけ、壁から1910年版の『叫び』と代表作『マドンナ』をもぎ取って車で逃走しました。約2年後の2006年8月にオスロ警察が作品を奪還したものの、湿度や摩擦によって画面の隅に液体の染みや擦れなどの損傷が残る痛ましい結果となりました。その後、高度な修復プロジェクトを経て、現在は万全の防弾ガラス越しに展示されています。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。