「外に出ていないから大丈夫」という油断は命取りになる。最新の熱中症診療ガイドライン2026では、屋外だけでなく気密性の高い室内に潜む「室内脱水」への警鐘が著しく強められた。エアコンの使用によって空気が乾燥し、自覚のないまま皮膚や呼吸から水分が失われる「蒸散」が加速するためだ。
厚生労働省や日本救急医学会の発表資料でも、搬送される熱中症患者の約半数が室内で発症している事実が示されている。とりわけ高齢者やデスクワークに集中する現代人は、喉の渇きを感じる感覚自体が鈍化しやすいため、室内であっても油断は一切禁物だ。