首の横が腫れる原因とは?痛くないしこりの危険性と受診科の目安

首の横が腫れる原因とは?痛くないしこりの危険性と受診科の目安

首の横が腫れる原因とは?痛くないしこりの危険性と受診科の目安の真相について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

自己判断で病名を特定することは不可能だが、医療機関を受診する前に「自分のしこりがどのような特徴を持っているか」を客観的に把握しておくことは、問診時に医師へ正確な情報を伝える上で極めて有益だ。以下の表は、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会などの臨床知見に基づき、首の横に生じる代表的疾患の特徴を整理したものである。

疾患名・病態痛みの有無・触感・サイズ経過期間・付随する全身症状編集部の見解・受診の緊急度急性頸部リンパ節炎押すと明確に痛む。弾力性があり、周囲と癒着せず動く。通常1〜2cm以内。数日から1週間程度でピーク。咽頭痛、発熱、風邪症状を伴うことが多い。緊急度は中。感染源の治療で軽快することが多いが、化膿性リンパ節炎への移行に注意。耳下腺炎(おたふく風邪等)耳の下の腫れが主徴。食事時や酸味を感じた際に強い痛みが走る。発熱、咀嚼困難。ウイルス性(流行性)は両側、唾石症や細菌性は片側が多い。痛みが強いため早期受診を推奨。唾石の有無や流行状況の鑑別が必須。亜急性甲状腺炎首の前方から横、耳の付け根へ放散する激痛。患部は硬く触れる。38度前後の発熱、動悸、多汗、倦怠感など一過性の甲状腺機能亢進症状を伴う。30〜50代女性に好発。痛みが首の反対側へ移動する特徴があり、適切な消炎治療が必要。側頸嚢胞(先天性疾患)普段は痛くない。弾力のある柔らかい球状のしこり(水風船のような触感)。10〜30代で突然自覚されることが多い。上気道感染時に細菌が侵入すると急激に赤く腫れ痛む。良性だが自然治癒はしない。感染を繰り返すと手術難易度が上がるため耳鼻咽喉科で計画的治療を。悪性リンパ腫痛みが全くない。ゴムまりのような弾力、または石のように硬い。サイズは数cm以上へ増大。リンパの腫れで熱がないケースが初期に多い。進行すると盗汗(寝汗)、体重減少、発熱(B症状)。緊急度は極めて高い。痛まないまま数週間増大し続ける場合は直ちに専門医で生検を行うべき。転移性頸部リンパ節がん全く痛まない。岩のように極めて硬く、周囲の組織に固着して指で動かない。声のかすれ(嗄声)、飲み込みにくさ、血痰、喫煙歴・飲酒歴のある中高年に多発。緊急度は最高レベル。原発巣(中咽頭がん、喉頭がん、胃がん等)の徹底探索が急務。
阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。