インターネット上のQ&AサイトやSNSでは、ライターの処分に関して極めて危険な民間療法や誤った裏技が散見されます。思わぬ事故を防ぐため、代表的な誤解の真相を検証します。
誤解1:「水に浸けておけば無力化されて安全に捨てられる?」
検索でも多く見られる「ライター 水に浸す 危険性」についてですが、これは完全な誤りであり非常に危険な行為です。
ライターに封入されているブタンガスは疎水性(水に溶けない性質)を持ち、水圧程度ではタンク内部の液化ガスは抜けません。水に浸けても中身はそのまま残り、水から引き上げて乾燥させれば再び着火可能な状態に戻ります。さらに、水没によって内部の金属バネやヤスリが錆びてレバーが動かなくなり、かえってガス抜きが不可能になるという本末転倒な事態を招きます。水に浸す処分は絶対に避けてください。
誤解2:「ハサミや金づちで穴を開けて一気にガスを出す」
スプレー缶のガス抜き感覚で、プラスチックタンクを工具で叩いたり穴を開けようとする行為は極めて危険です。工具が接触した際の摩擦熱や火花で高圧ガスに引火し、手元で火柱が上がって重度の火傷を負う事故が報告されています。穴開けは一切不要であり、正規のノズルレバーから徐々に放出させるのが唯一の安全策です。