一方で「大社」は、地域や特定の信仰において絶大な影響力を誇る大きな神社に与えられてきた称号だ。かつて「大社」といえば、島根県に位置し大国主大神を祀る出雲大社のみを指していた。
古来、神々が集う地として崇められてきた出雲大社だが、時代が下るにつれて全国の総本社的役割を果たす神社も「大社」を称するようになった。商売繁盛の神様として親しまれる伏見稲荷大社などがその代表例だ。神宮が皇室とのつながりを強烈に保持するのに対し、大社は地域住民や全国の信徒による民間信仰の広がりと深く結びついている点が興味深い。