スフェーンの爆発的な美しさに惹かれて手にしたものの、使い始めてからトラブルに見舞われるケースが後を絶ちません。SNSや大手知恵袋、ジュエリーコミュニティでの声を検証すると、スフェーンの取り扱いに対する理解不足が浮き彫りになります。
都内の大手宝飾店で10年以上の接客キャリアを持つチーフバイヤーは、現場のリアルな状況をこう語ります。
「改定以降、展示会でスフェーンの実物を見て『この虹色の輝きはルビーやダイヤ以上だ』と衝動買いされるお客様が非常に増えました。しかし、スフェーンは結晶の一定方向に割れやすい『劈開性(へきかいせい)』があり、硬度も5.5程度しかありません。これは硬貨やガラスと同等です。普段使いのピンキーリングとして購入された方が、ドアノブや壁にコツンと当ててしまい、角が欠けて持ち込まれる事例が実際に報告されています」
ネット上の口コミでも、次のようなリアルな体験談が散見されます。
「スフェーンの多色性とファイアは本当に美しく、カフェの照明下で見つめているだけで幸せになる。ただ、超音波洗浄機に入れたらクラック(ひび割れ)が広がってしまい大ショックを受けた。専用クロスで優しく拭くのが鉄則だった」(30代女性・SNS投稿より)
「妻への誕生日プレゼントにスフェーンのペンダントを選んだ。指輪と違って胸元ならぶつけるリスクがほとんどなく、揺れるたびに緑やオレンジの火花のように光るため、周りからも珍しがられて大好評だった」(40代男性・レビューより)
美しさにおいてはルビーに勝るとも劣らないスフェーンですが、「衝撃に弱く、超音波洗浄や酸性の薬品(汗や洗剤)に敏感」というデリケートな性質を持っています。この特性をあらかじめ理解しておくことが、購入後のトラブルを未然に防ぐ決定打となります。