北海道のラーメンといえば、札幌の味噌、旭川の醤油、函館の塩という「三大ラーメン」を思い浮かべる人が大半だろう。しかし今、第四の極として急浮上しているのが帯広市を中心とする十勝エリアだ。日本ラーメン協会の関係者も「素材の鮮度と多様性において、十勝は国内でも屈指のポテンシャルを秘めている」と目を見張る。
その歴史を紐解くと、昭和の街並みを今に残す広小路商店街の老舗「ラーメンみすず」をはじめ、長年地域に根差してきた店舗の存在が大きい。伝統のタレを守り続ける老舗がある一方で、近年は若い店主たちが相次いで独立開業。単なる「地域の食堂」から、独自の美学を追求する「目的地となる一杯」へと、ご当地ラーメンのあり方そのものが劇的に変化しているのだ。