神山繁が遺した名演の記憶|英語力の秘密と晩年を追う

神山繁が遺した名演の記憶|英語力の秘密と晩年を追う

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華やかな芸能界の第一線で半世紀以上にわたり活躍した神山繁ですが、そのプライベートは徹底して静謐であり、過度な露出を好まない美学に貫かれていました。

神山繁の家族関係において、生涯の良き理解者であり精神的な支えとなったのが妻の存在です。夫婦の絆は非常に深く、派手な交友関係に流されることなく、演劇論や文学に対する知的好奇心を共有し合う関係性を維持していました。晩年には東京の喧騒を離れ、風情ある京都府内へ自宅を移転。古都の静かな環境で読書と思索を重ねながら、オファーがあれば現場に駆けつけるという「職人としての理想的な距離感」を守り続けました。

しかし、晩年は呼吸器系の疾患に悩まされることになります。公の場に出る機会が減っていた神山繁でしたが、関係者によると、最後まで芝居への情熱を失うことはありませんでした。そして2017年1月3日、間質性肺炎のため京都府内の自宅で息を引き取りました。享年87。88歳の米寿を迎えるわずか2週間前の旅立ちでした。葬儀は遺族の強い意向により近親者のみで密葬として執り行われ、名声におごることなく静かに幕を下ろした最期は、神山繁らしい高潔な生き様を物語っています。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。