名付けにおいて避けて通れないのが姓名判断と画数の検証です。「樹」という文字は、名付けの流派によって画数の算出方法が大きく分かれる代表的な漢字です。
一般的に使用される新字体(筆画数)では「樹」は8画として扱われることが多く(手書きの部首カウントや字典によって16画と表記される場合もありますが、一般的な新字源流派では8画算定、康煕字典・旧字体派では16画となります)。ここでは最も普及している新字体流派と旧字体流派の双方から検証します。
新字体方式(8画+8画)で計算した場合、名前単体の画数である「地格」は16画となります。姓名判断において16画は「首領運」「人望運」を司る最大吉数の一つです。無から有を生み出す強運と、周囲から愛され引き立てられる徳を兼ね備えるとされ、男の子・女の子を問わず極めて良好な運勢と解釈されます。
一方、伝統的な康煕字典派(旧字体:16画+16画)を採用した場合、地格は32画となります。この32画もまた「僥倖運」「棚ぼた運」と呼ばれる大吉数であり、思いがけない好機に恵まれ、温厚な性格で幸運を掴む吉数とされています。つまり、「樹樹」という重ね文字は、どちらの主要流派で計算しても地格において凶数に転じにくい極めて稀有で堅固な組み合わせです。
ただし、踊り字(ノの字点)の「々」を用いる「樹々」の表記にする場合は注意が必要です。「々」を3画と数える流派、前の文字と同じ画数(8画または16画)とみなす流派、あるいは記号として画数に含めない流派が存在するため、画数を厳密に重視する家庭では事前にどの流派を信じるかを統一しておく必要があります。