高岡大仏を語る上で外せないのが、その類まれな美男子ぶりだ。かつて歌人の与謝野晶子がこの地を訪れた際、その整った容姿を「鎌倉大仏より一段と美男」と称賛したという逸話は有名で、現代でもSNSや旅メディアを中心に「日本一男前な大仏」として話題が絶えない。
切れ長で穏やかな目元、すっと通った鼻筋、そして微かな笑みを湛えた唇。背後にそびえる大きな光背(こうはい)と相まって、どの角度から仰ぎ見ても緻密なバランスを保っている。一般的な大仏が持つ威厳に加え、どこか親しみやすく気品に満ちた表情が、時代を超えて人々を引き寄せる最大の人徳と言えるだろう。