原作完結後もファンの間で「飛段生存説」が根強く残り続けた背景には、公式スピンオフや派生作品における描写の特殊性がありました。特にアニメオリジナルエピソード『力-Chikara-』では、カブトが飛段のクローン(あるいは模造品)を創り出して使役するシーンが存在し、「本物が掘り起こされたのか?」とSNSや掲示板で大きな議論を巻き起こしました。
しかし、これはカブトがヘビの力を用いて細胞から生成した紛い物に過ぎず、本人の復活ではありませんでした。また、次世代を描いた『BORUTO -ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』のアニメや小説『湯煙忍法帖』では、ジャシン教信者を自称する「龍奇(りゅうき)」という忍が登場します。
作中において龍奇は飛段を「生ける神」として崇敬し、その呪術を模倣して湯の国で暗躍しますが、最終的には猿飛ミライ(アスマの遺児)とカカシ、ガイによって完膚なきまでに叩きのめされました。ここで重要なのは、BORUTOの時代になっても飛段本人は一切姿を現さなかった点です。ジャシン教の残党がどれほど信仰を捧げようとも、その象徴である飛段自身は森の底で既に朽ち果てており、歴史の亡霊として名前が利用されているに過ぎないことが作中でも明確に裏付けられています。