一般的に、脳梗塞は救命できた場合でも半身麻痺や言語障害(失語症)、高次脳機能障害といった重い後遺症が残るケースが少なくありません。しかし、磯野貴理子氏の場合は目立った脳梗塞の後遺症が残らないという、医学的にも極めて幸運かつ理想的な経過をたどりました。
もちろん、それは単なる偶然ではありません。搬送直後からの集中治療に加え、状態が安定した直後から開始された段階的なリハビリ経過が機能回復を強力に後押ししました。言葉をスムーズに発音するための言語聴覚療法や、手足の運動機能を維持・回復させるリハビリテーションに対して、持ち前の前向きさと真摯さで取り組んだことが伝えられています。
療養生活から約3ヶ月後の2015年1月18日、彼女は日本テレビ系『行列のできる法律相談所』の収録にて電撃的な復帰を果たしました。スタジオに姿を現した磯野氏は、共演者の温かい拍手に涙を流しながらも、以前と変わらぬ歯切れの良いトークと豊かな表情を見せ、全国のファンを安堵させました。
さらに、盟友である松居直美氏、森尾由美氏とともに四半世紀以上出演を続けるフジテレビ系『はやく起きた朝は…』への復帰でも、病気療養中の孤独や不安、仲間への感謝を率直に告白。「生きているだけでありがたい」と涙ながらに語った姿は、同世代の視聴者を中心に深い共感と勇気を与えました。