クラブチームへの加入を検討する際、真っ先に直面するのが経済的コストの壁だ。学校の部活動であれば年間数万円で完結していた活動費用が、クラブチームへ移籍すると跳ね上がる。JBA公認の街クラブにおける月謝相場は月額6,000円〜1万2,000円程度が主流だが、入会金(約1万円)、チーム指定のウェア類一式(ユニフォーム、ウォームアップウェア、リュックサックなど計5万〜8万円)が初期費用として発生する。
さらに見落とされがちなのが、長期休暇ごとの合宿・遠征費だ。県外強豪校との練習試合やカップ戦、遠征遠征への参加費は1回あたり2万〜5万円が相場であり、年間に換算すると追加で10万〜20万円の支出を強いられる。BリーグのU15ユースチームに所属する場合、専属トレーナー費用や専用アリーナ使用料などが組み込まれるため、月謝だけで月額1万8,000円〜2万5,000円、年間トータルでは40万〜60万円を超えるケースも珍しくない。
金銭面と並んで家庭に重くのしかかるのが保護者の人的負担だ。現場取材で見えてきたのは、運営母体の形態による二極化である。民間の株式会社や一般社団法人が事業として運営するクラブでは、スタッフが送迎バスを運行し、試合のテーブルオフィシャル(TO)や審判もコーチ陣が手配するため「お茶当番」や「配車当番」は原則ゼロとしているところが多い。一方で、父母会が実質的に運営を支える伝統的な地域クラブでは、土日の遠征における自家用車での選手送迎、練習時の救護・見守り当番、さらには合宿の手配まで保護者が分担するケースが今なお残る。共働き世帯が入団する際は、当番制の実態を事前に細かく確認しなければ家庭生活が破綻しかねない。