座右の銘「積小為大」の真意とは?二宮尊徳に学ぶ目標達成と成功の極意

座右の銘「積小為大」の真意とは?二宮尊徳に学ぶ目標達成と成功の極意

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「積小為大」は、一般に「せきしょういだい」と読み、訓読では「小を積んで大となす」と解釈されます。意味としては「微小なものを丹念に積み重ねることで、壮大な事業や目標を成し遂げること」を指します。座右の銘として選ばれる四字熟語の中でも、常に上位に挙げられる定番の言葉です。 しかし、この言葉が持つ本当の怖さと凄みは、単なる励ましのフレーズではなく、「人がなぜ目標達成に失敗し、挫折していくのか」という敗因を的確に突いた警告文である点にあります。二宮尊徳の言行録を記した『二宮翁夜話』には、次のような痛烈な言葉が残されています。 「大事をなさんと欲せば、小なる事を怠らず勤しむべし。小積もりて大となればなり。凡そ小人の常、大なる事を欲して小なる事を怠り、出来難き事を憂ひて、出来易き事を勤しめず、夫れゆえ、終に大なる事をあたわず。夫れ大は小の積んで大となることを知らぬ故なり」 尊徳が喝破したのは、成果を出せない凡人(小人)の心理的な習性です。多くの人は、壮大な目標を掲げることには熱心である一方、今日すぐ着手できる泥臭い雑務や基礎を軽視します。そして「ハードルが高すぎる」「環境が整わない」と嘆いては手を動かさず、結局は何一つ成し遂げられないまま終わってしまいます。尊徳は、大きな成果とは別個に存在するものではなく、「出来易き事(すぐできる小さな行動)」の集積以外の何物でもないという厳然たる事実を説いたのです。

森 瞳
著者

森 瞳

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