冨岡義勇の名言に宿る不器用な愛|冷徹の裏に潜む壮絶な過去と真意を解剖

冨岡義勇の名言に宿る不器用な愛|冷徹の裏に潜む壮絶な過去と真意を解剖

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物語が佳境を迎える無限城編から無惨との最終決戦において、義勇の言葉は「静」から「動」へと劇的な変貌を遂げます。炭治郎の言葉によって「錆兎から託された命」の意味を取り戻した彼は、上弦の参・猗窩座を前にして痣を発現させ、命を燃やして戦います。

猗窩座の猛攻に晒される炭治郎の前に割り込み叫んだ「炭治郎を殺したければまず俺を倒せェッ!!」という絶叫は、感情を押し殺してきた義勇が、初めて本能のままに仲間を守る意思を剥き出しにした瞬間でした。かつて第1話で「俺があと半日早く来ていれば」と悔やんだ彼が、今度は絶対に間に合わせ、目の前の命を死守するという執念の結実でもあります。

アニメ版において冨岡義勇を演じた声優・櫻井孝宏氏の演技も、このキャラクター造形に不可欠なピースです。普段の平坦で冷涼なトーンの中に、微かに滲む哀哀たる優しさ。そして最終決戦で見せる切迫した魂の叫び。無駄な抑揚を排したストイックな声筋が、義勇の背負う重責と真情を鮮烈に際立たせています。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。