西九州新幹線の新鳥栖―武雄温泉間をどう整備するかという問題は、2026年現在も最大の政治的争点です。国やJR九州、そして長崎県は「フル規格」での早期整備を求めていますが、佐賀県側は一貫して慎重な姿勢を崩していません。
佐賀県が難色を示す最大の理由は、巨額の地方負担分と、並行在来線となる長崎本線の経営分離問題です。現在の特急で博多まで40分足らずでアクセスできる佐賀市民にとって、新幹線化による時間短縮効果はわずか10分程度。そのわずかな時間のために、莫大な建設費を負担し、さらに在来線の利便性が低下するリスクを背負うメリットが見出せないというのが、佐賀県側のリアルな本音です。