ふたりの出会いは、綾菜が都内の大学に通いながらアルバイトをしていた東京・六本木の和食料理店でした。当時、常連客として店を訪れた加藤茶が、接客を担当していた綾菜に文字通りの「一目惚れ」をしたことがすべての始まりです。
大御所芸能人という立場でありながら、加藤茶のアプローチは極めて実直かつ泥臭いものでした。綾菜がシフトに入る日を密かに確認し、半年間にわたって店へ通い詰めたといいます。当初、綾菜はジェネレーションギャップから「ザ・ドリフターズの加藤茶」という存在の偉大さを正確には認識しておらず、礼儀正しく紳士的な高齢の男性客として接していました。
ある日、加藤茶がコースターの裏に自身の携帯電話番号を書き記して手渡したことから、ふたりの個人的な交流がスタートしました。綾菜が心を動かされたのは、肩書きや財力ではなく、誰に対しても腰が低く、周囲のスタッフにまで気配りを絶やさない加藤茶の誠実な人間性でした。幾度もの食事を重ねるなかで、年齢の壁を越えた精神的な結びつきが急速に深まり、真剣交際へと発展していったのです。