アナウンサーが30代を迎えると、業界内で必ず持ち上がるのが「独立・フリー転向」の憶測です。山本アナに関しても、インターネット上では「山本恵里伽 退社 噂」というキーワードが定期的に検索ボリュームを集めてきました。特に『news23』を離れるタイミングや、同期の伊東楓アナが絵本作家・アーティスト活動への転身を目指して退社した際には、「山本アナも近いうちに局を去るのではないか」という疑念が一部メディアで報じられました。
しかし、綿密な取材の結果、山本アナにTBSを退社する具体的な計画や動きは一切ありません。むしろ局内での評価は年々高まっており、TBSテレビが最も重きを置く報道番組の要として、中核的なポストを任されています。独立の噂が立ってしまう背景には、近年の女性アナウンサーを取り巻く社会的なバイアスが作用しています。
30代前後の女性アナウンサーが番組を卒業したり異動したりすると、ネットニュースは短絡的に「フリー転身への布石」あるいは「結婚準備」と報じがちです。しかし山本アナの場合、バラエティ主体のタレント活動を目指すタイプではなく、組織の取材力やリソースを最大限に生かして深い調査報道を手がけたいという明確な職業的志向を持っています。TBSという充実した取材ネットワークを持つ報道機関に身を置くことこそが、彼女のジャーナリズムを実現するための最短距離なのです。退社説は、彼女の確かな実力を高く評価するあまり、「フリーでも十分に通用するはずだ」という外野の期待が変形して拡散した都市伝説に過ぎません。