カバラ生命の樹の全貌|10のセフィラとタロットが明かす魂の設計図

カバラ生命の樹の全貌|10のセフィラとタロットが明かす魂の設計図

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「カバラ(Kabbalah)」という言葉は、ヘブライ語の動詞「キッベール(受け取る)」に由来し、伝統的には「受け取られた伝承」を意味します。その起源は旧約聖書の成立期にまで遡り、預言者たちが神の意志を直接感得しようとしたメルカバー(神の玉座・戦車)神秘主義が源流にあります。長らく選ばれたラビ(ユダヤ教指導者)の間でのみ秘匿されてきた教義が、文字として体系化された契機は紀元3〜6世紀頃の『形成の書(セーフェル・イェツィラー)』の登場でした。

その後、12世紀末から13世紀にかけて南フランスやスペインで花開いたプロヴァンス・カバラを経て、カバラ最大の古典『光輝の書(ゾーハル)』が成立します。ここで提示されたのが、不可知の神「アイン・ソフ(無限)」が有限の物質世界を創造する際、神聖なエネルギーを段階的に凝縮させて放った10の光球――すなわち「セフィラ(複数形:セフィロト)」の思想です。

16世紀に入ると、オスマン帝国領パレスチナの街ツファット(サフェド)において、大神秘家アイザック・ルリア(1534〜1572年)が「ルリア・カバラ」を提唱しました。神が宇宙を創造するために自らを収縮させた「ツィムツーム(収縮)」、器が神の光に耐えきれず粉微塵に壊れた「シェヴィラト・ハ=ケイリーム(器の破壊)」、そして世界中に飛び散った聖なる火花を人間が集めて修復する「ティクーン(修復・回復)」という壮大なドラマです。生命の樹シンボルの歴史と由来を辿ると、古代オリエントの樹木信仰とヘブライの厳格な一神教、さらには新プラトン主義の流出論が重層的に融合した結集体であることが分かります。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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