日本中を沸かせたラグビーワールドカップ2019。「ONE TEAM(ワンチーム)」という言葉は流行語大賞に輝き、スポーツの枠を超えた社会現象となった。多様なルーツを持つ選手たちが一つの目標に向かって結束する姿は、内向きになりがちだった日本社会に強い視覚的インパクトを与えた。
海外からの観客が全国の都市を訪れ、各地で心温まる交流が生まれた。インバウンド需要は過去最高を記録し、観光立国としての日本の可能性が最高潮に達した瞬間だった。あの大会が見せた「多様性との一体感」は、人口減少時代を迎える日本にとって、今後の共生社会のあり方を先取りするような提示でもあった。