毛を剃り続ける生活から抜け出したいと考えたとき、理解しておくべきが生体のリズムである「毛周期の仕組み」だ。体毛は常に一定のサイクルで生え変わりを繰り返しており、すべての毛が同時に伸びているわけではない。
毛のサイクルは、「成長初期」「成長期」「退行期」「休止期」の4段階に分かれている。皮膚の表面に見えている毛は全体のわずか20%〜30%程度に過ぎず、残りの70%〜80%は皮膚の下で出番を待っているか、抜け落ちて休んでいる状態にある。カミソリで表面の毛をどれほど綺麗に剃っても、皮膚下には膨大な休止期・成長初期の毛が控えているため、数日経てば次の毛が次々と顔を出すのは当然の摂理なのだ。
この毛周期を逆手に取り、根本的な解決を図るのが医療機関で実施される「医療レーザー脱毛」である。医療レーザー脱毛の効果は、毛のメラニン色素に特異的に反応する波長のレーザー(アレキサンドライト、ダイオード、ヤグレーザーなど)を照射し、熱エネルギーを瞬時に毛根へ伝達させることで得られる。
成長期にある毛の毛母細胞や、発毛の司令塔である「バルジ領域」を高熱で熱変性させることで、毛を再生させる組織そのものを破壊する。エステサロンで行われる光脱毛(IPL脱毛)が一時的な減毛にとどまるのに対し、毛包組織を破壊できるのは医師法に守られた医療行為のみである。毛周期に合わせて約1.5か月〜2か月の間隔で5回から8回程度の施術を重ねることで、皮膚表面の毛を剃る必要自体をなくし、自己処理による皮膚障害のリスクを恒久的に断ち切ることができる。