楽曲の中盤に控えるギターソロもまた、多くの演奏者をふるいにかける高難易度セクションです。このソロは単なるスケールの上下動ではなく、ペンタトニックスケールにナチュラルマイナーを織り交ぜた、感情を揺さぶる劇的なメロディラインで構成されています。
最大の関門となるのが、要所で炸裂するピッキングハーモニクス(スクイール音)と、1音半〜2音に達するダイナミックなチョーキングの音程精度です。ピッキングの瞬間に親指の腹をミリ単位で弦に軽く触れさせるハーモニクスは、指先の脱力ができていないと狙った倍音が出ず、単なるミスピックとなって曲の熱量を削いでしまいます。ソロを攻略する際は、メトロノームのテンポをBPM100前後まで落とし、チョーキングの到達音がターゲットのピッチに1セントの狂いもなく合致しているかを耳で精緻に確認する地道なアプローチが求められます。
一方、バンドのボトムを支えるベースパートにおいても、難易度はギターに決して引けを取りません。原曲のベースラインも同様にドロップDチューニングを前提としており、ギターのリフと完全同期するヘヴィかつアグレッシブなラインを弾き倒す必要があります。2フィンガーによる指弾きで挑む場合、BPM162のオルタネイトを均一な音粒で維持し続けるには強靭な右手のスタミナと独立性が必要です。アンサンブルの一体感と輪郭のあるローエンドを安定して供給するためには、薄型〜中厚のティアドロップ型ピックを用いたタイトなピック弾きを選択するのが、現場視点における最も堅実なアプローチです。