「サライ」の本当の意味とは?名曲に隠されたペルシャ語の真実

「サライ」の本当の意味とは?名曲に隠されたペルシャ語の真実

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さらに深く掘り下げると、「サライ」は歴史用語であるキャラバンサライ(隊商宿)に由来している。広大な砂漠や荒野を旅する商隊(キャラバン)が、夜の危険や苛烈な気候から身を守り、水と食料を得て仲間と語り合う場所。それがキャラバンサライだ。

谷村新司は、人間が人生という長い旅路の中で立ち寄り、羽を休める場所としてこのイメージを重ね合わせた。故郷を離れて都会で働く人々、挫折しそうな心、あるいは旅路の終わりを迎える人々。誰もが胸の奥に抱く「いつか帰るべき温かい場所」を、ペルシャ語のエキゾチックで温かい響きに託したのである。だからこそ、あのイントロが流れた瞬間、私たちは理由のない切なさと温もりに包まれる。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。