1990年代後半、ニューヨーク、パリ、ミラノ。世界のトップブランドのショーで脚光を浴びた男が、なぜ日本の演技の現場へ飛び込んだのか。当時のファッション誌『MEN'S NON-NO』などで一世を風靡した彼は、輝かしいキャリアの最高峰に甘んじることなく、表現者としての新たな渇望を抱いていた。
「服を着こなす」ことから「人間そのものを演じる」ことへ。モデルとしての絶頂期に演技の世界へ挑戦した決断は、周囲を驚かせた。セリフ一つ、立ち振る舞い一つに苦悩しながらも、愚直に演技に向き合い続けた姿勢が、現在の厚みのある演技の基盤となっている。