現在、高等教育・薬学教育の現場は、文部科学省および厚生労働省が主導する「薬学教育モデル・コア・カリキュラム」の大規模改訂への対応に追われている。臨床現場で求められる実践能力、地域包括ケアシステムへの参画、さらには先端医療技術やAI創薬の基礎理解など、学ぶべき領域は質量ともに急激に膨らんでいる。
第一薬科大学はいち早くこの新機軸を取り入れ、学内のカリキュラムを大幅に再編した。早期臨床体験(アーリーエクスポージャー)を1年次から配し、現場の空気感と責任感を醸成。さらに、病院や保険薬局での実務実習前に行われる共用試験(CBT・OSCE)対策も、単なる試験対策にとどまらず、患者安全とコミュニケーション能力を徹底的に磨き上げるプログラムへと昇華させている。官庁が示す厳格な教育基準をクリアするだけでなく、一歩先を行く臨床知の獲得を可能にしている点が強みだ。