なぜ大仏は造られたのか?奈良・東大寺の真実と2026最新巡礼ガイド

なぜ大仏は造られたのか?奈良・東大寺の真実と2026最新巡礼ガイド

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大仏殿の参拝だけで東大寺を後にするのは非常にもったいないと言わざるを得ません。境内東側と西側には、極めて高い歴史的価値を誇る建築と仏像が点在しています。

まず注目すべきは、保存修理と耐震化工事を経て拝観が再開された戒壇堂です。鑑真和上によって創建されたこの場所には、天平彫刻の最高傑作と名高い四天王像(広目天・多聞天・持国天・増長天)が安置されています。静謐な表情の中にみなぎる緊張感とリアルな甲冑の造形美は、息をのむほどの迫力です。

東側の山麓に位置する法華堂(三月堂)は、東大寺に残る最古の天平建築です。堂内中央には、頭上に2万個以上の宝石を散りばめた宝冠をいただく本尊不空羂索観音立像をはじめ、日光・月光菩薩や四天王など堂々たる乾漆仏群が立ち並び、奈良時代の至高の美空間がそのまま保たれています。

さらに石段を登った先にある二月堂は、毎年3月に行われる伝統法会「修二会(しゅにえ)」、通称お水取りの舞台として知られています。お水取りの経緯は、天平勝宝4年(752年)に東大寺開山・良弁僧正の弟子である実忠和尚が始めたとされ、以来一度も途絶えることなく1270年以上続けられてきました。人々が知らず知らずのうちに犯した罪を十一面観音の前で懺悔し、国家安泰と世界平和を祈るこの厳粛な儀式は、今も春の訪れを告げる風物詩として受け継がれています。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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